呪術師に成る#12 カマロンガのディエタ日記

Day 34 

 

先住民のアヤワスカに仏道を求めてもしかたがないのかもしれないが、ディエタをすることを、日本の方に世間的に分かりやすい感覚で伝えようとすると、出家するようなものである。

 

日々、夢のような気持ちで、植物を追いかける。
植物が脳内を満たして、自我を「空」じて「無我」の境地に入って、主観と客観とが一つになる。

 

シピボ族はこの空の状態を、己の本来の自己を、アナコンダだと信じている。

 

アヤワスカを飲み、自分の先祖がアナコンダだと信じ、本来のルーツを掘り続け、神話、インカの世界に入り、その時その場のものになりきってゆくとき、シピボ族のアマゾンのアヤワスカの道は自然に開けていく。

 

苦中に楽ある気息が自得されてくる。慈悲。悟り。

かたときも捨て置かずに、探し求めるのを、まことの「疑い」というのである。

 

本来の自己は隠す場所がない。

空性=アナコンダ。
修行の実態は、植物を使い、自己を探し求める。

人間みんな「本来植物」なのだ。

『アマゾンの呪術師(シャーマン)』パブロ・アマリンゴ 地湧社 (1998/09) より