呪術師に成る #9 カマロンガのディエタ日記:シャーマンに成るためのセレモニー

Day 28 

 

 

サイケデリックスは生得権であると僕は考えている。我々が自由に己のマインドを探索できるようになるまで、自由社会は手に入らないだろう。

 

自分で考えなさい。権威に疑問を投げかけなさい。

 

シピボ族のアヤワスカの凄いところは、それが生きているかのように、誰かが話しかけてくることだ。

 

それは植物の声なのであるが、意味をなしており、シピボ語を喋り、その植物、神話の精霊は、自分にとって重要な個人的な問題に対応しているのだ。
あらかじめ仕組まれたことなどではない。

 

 

Day 29

 

ネイティブが自分たちの信じる精霊や神を呼び一体となるためにしているシャーマンになるためのセレモニーを受ける。
現代ではほとんど行われない昔からしているシピボ族のシャーマニズムをはじめて体験する。
セレモニーにはシャーマン2人と僕だけが参加する。

オリビアと息子のジュリアン。マサトも参加

 

オリビアからシャーマンになるためのセレモニー。秘儀を授けられる。

 

セレモニーの中盤で、ムラヤのイカロが浸透して、
脳の中の各部分がそれぞれ異なる複数の音を立てて爆発し、各部分から恍惚が広がって一つの大きな恍惚となる。涅槃に流さない。

 

その間、シャーマンがイカロで何のために僕はシャーマンになるのか? と、問いかける。
僕は植物に誓いを立てる。病を治癒させるために人を決して弱い心に導かない。と、誓いを立てる。

 

オリビアと息子のジュリアンがいて、
はじめ僕がどのぐらいアヤワスカの経験があるのか分からないので
どのぐらい飲ませて平気なのかカウンセリングされて、何のディエタをしてきたかと、

 

チャイクニラウ、ルプナ*1)アグアフロリダ*2)、カマロンガの順番だと説明すると、それは君がしてきたディエタは、ムラヤになるためのディエタ*3)だよといい、オリビアとジュリアンはカマロンガのディエタに方向性をつけ、具体的にムラヤのディエタのときはどんなことをすればよいのか分かっているから考えて僕にセレモニーをしてくれました。

 

これが最初のセレモニーで起こったことです。

 

2回目のセレモニーで何でシャーマンになりたいかをイカロで問われて、答えました。
そうして3回目にはヴィジョンで、暴れるジャガーを胃の中のアヤワスカの粘液に包み込んで、精霊を動かしました。

暴れるジャガーの首にアヤワスカのツルが絡みつき首輪になり、アヤワスカの粘液をたずなに引っ張りジャガーをコントロールするんです。

これで弱い心に流されずにアヤワスカと向き合い、己の霊性をコントロールすることができるようになりました。

 

シャーマンは自分の中にいる虎や精霊を手なづけてシャーマンになるのです。
カマロンガは呪術師になるための植物です。

オリビアと2回、ジュリアンとは3回飲みましたが、奇跡を見ましたね。
色々と僕もネガティブがなくなり前向きに好きだとか幸せだとか考えられるようになりました。
孫のアヤワスカの浄化力もハンパなく効いているんだろうと思います。
ここに来てやっと変わりました。

だから彼らには感謝があるのです。

 

こんなに自分の心を変えてくれて、悩んでいた鬱はなくなっていき、ポジティブにそうして感謝を持て、自分が思ったことやったことが現実に返って来ているだけなんだ。僕の周辺でおこるのはと、本当にシックリと感謝できるようになりました。

だから今は全ての人に感謝を持って接しています。

 

1) ルプナ(Lupuna):学名はCeiba pentandra (L.) Gaertner*。英語ではKapok tree*。シピボ語ではChono(ショーノ)。全長50mまで成長するアマゾンで最も高い木なので、シピボ族は天と地を支える母なる聖木と考えていた。同時に、シピボ族のシャーマンにとっては「シャーマンに成るための誓いを立てるマスタープラント」とされ、偉大なヒーラー・ムラヤになるためにディエタをする特別な樹木。NATIVE SOONの師匠・アルマンドも「僕はルプナにシャーマンになるための誓いを立てた」と語っていた。

材木需要が高く、伐採が続いた結果、近年はディエタをすることすら困難になってきている。ディエタ期間は、1年が目安。詳しくは、http://nativesoon.com/blog/574/ を参照。 * 橋本梧郎氏 ブラジル産薬用植物データベース より

 

2) アグア・デ・フロリダ(Agua de Florida):アルコールに花の精油を加えた液体の製品名。ペルーでは以下の写真のものが最も流通している。シピボ族のシャーマンは、このアグア・デ・フロリダを浄化とプロテクションの目的に使用しており、アヤワスカのセレモニー前や最中に口に含んだフロリダを霧状にして吹きかけて浄化する。アグアフロリダのディエタは、至ってシンプルで、ショットグラスに注ぎ原液で3日間程度飲む。アルコールが主成分のため、飲むと口から火が出る様に痛い。

 

3) ムラヤになるためのディエタ:数あるアマゾンのマスタープラントの中でも、ルプナを筆頭に偉大なヒーラー・ムラヤに成るための植物群とディエタの手法があるとされている。この詳細は、それぞれのシャーマンが、口承で培ってきた叡智であるため、より包括的な調査が必要。