呪術師に成る #8 カマロンガのディエタ日記:オリビアとのセレモニー

Day 27 

 

マエストラ・オリビア*1)

今までで最高のシャーマンでした。

ロヘルがアルマンドの子どもならば、アルマンドはオリビアの子ども。

 

オリビアのセンターに行かなければいけない約束の時間になった頃、なんだか行くの面倒くさくなってきたなと思っていると、急に激しい風と雨が降りだしました。

 

部屋のカーテン越しに外の雨足を確認していると、急にカーテンが激しい風でまたたき、カーテンの模様がクヌーになって光り始める。

 

出発する前から、オリビアと会う前から、オリビアをガンガン感じる。

そうして僕にメッセージを何回も風や雨などを使い僕にオリビアのパワーが触れてくるのを感じる。

 

マサト*2)が急になきごえをあげて、面倒くさがっている僕に出発するぞと盛んにけしかけてくる。

 

行くかと外に出ると地面はグチャグチャでサンダルは地面にハマり動けなくなる。

大雨でモーターは一台も止まってくれない。裸足になり僕は歩いてオリビアの所に向かう。

 

歩いている途中にも色々と不思議な呼ばれる感覚、オリビアと繋がっている感じが僕を包んでくる。

 

マサトをセレモニーが終了する前まで、マロカの外に縛って待たせる。
マサトがそのまま1時間以上もなき続ける。

 

オリビアの孫が作るアヤワスカは最高で、オリビアがチャイクニラウ*3)とカマロンガのイカロを歌い出すと、今までのシャーマンのイカロとは違い本当にネイティブで凄い。

 

セレモニーはシナやカヤ*4)に連れていく。

 

酔いがさめてくると、木に繋いでいたマサトが今にも気が狂うようにないているというか、もうどう聞いても気が狂っているなぎごえで吠え続けている。
マサトをセレモニー会場に入れて、オリビアとゆっくり話す。

 

オリビアがキヨトにこんなものがついていると、手を広げてこのぐらいの長さのものだとジェスチャーを交えて聞かれる。

 

オリビアは悪いものではないとても良いものだけど、これは何なの?と聞いてくるので、
僕はそれは僕の子どもだよと答える。

 

オリビアは凄い色々なものを本当に沢山見てそこでイカロをダウンジングしていく。

 

オリビアに名刺を渡し、僕はセンターをコンタマナでしているので、是非一度セレモニーにイカロを歌いにきてくれませんか?と自分の思いを伝える。
シピボ語やスペイン語、ジェスチャーや体を使い会話は転がっていく。

 

NATIVE SOONが主催するツアーでは、オリビアの孫のアヤワスカを使用しようと思います。間違いなくて素晴らしいアヤワスカです。

 

飲んだ後にピリピリ*5)がアヤワスカに入っているのを感じたので、ピリピリを混ぜて強くしているの?と聞くと、ピリピリが混ざっていると答えてくれる。セレモニー中もピリピリはずっと僕と交信し続けてくれて、ずっとずっと一緒いてくれる。

 

お互い通じ合いながら夜はふけて、日があけてくる。
新しい一日のはじまりだ。

1) マエストラ・オリビア(Olivia Arévalo Lomas):シピボ族のシャーマニズムにおける
最もパワフルなヒーラー=ムラヤ(Muraya)。2018年4月19日逝去。同記録は、オリビアが亡くなる約1ヶ月前のセレモニー体験である

 

2) マサト:NATIVE SOONが生後2ヶ月のときからジャングルで育てているアマゾン生まれの犬。師匠であるアルマンドの娘から譲り受ける。名前のマサトは、様々な先住民の神話に登場するキャッサバを原料とする神聖なお酒「マサト」からとった。誰にでも覚えてもらえるようにと命名したが、名前と姿のギャップが笑えるらしく、コンタマナでは有名人(犬)。

 

3) チャイクニラウ(シピボ名):プラント・マエストロのひとつ。2-3m前後の低木で、水際に生息する。樹皮を煮込んだエキスを飲んだり、葉っぱを吸ってディエタする。6ヶ月がディエタの目安と言われる

 

4) シナ(Shina)・カヤ(Kaya):シピボ族が「原初の思考」と呼ぶ、このよのあらゆる生き物が生を受けた瞬間に考えた思考のこと。詳しくは、アルマンドが説明する https://www.youtube.com/watch?v=A9q-Jp1Lv58&feature=youtu.be を参照。

 

5) ピリピリ(シピボ名):学名は Cyperus articulatus。アヤワスカ茶の最もシンプルな作り方は、アヤワスカにDMT(Nジメチルトリプタミン)を含むチャクルーナという植物を混ぜて煮出す方法だが、シャーマンによってはある効果を強めるために他の植物を混ぜることが一般的。ピリピリには多くの種類があるが、概して、視覚への幻覚作用があると考えられている